元本保証×高利回りは可能です。海外銀行(アルメニア)を利用した方法

保証

こんにちは、アルメニアでFIREムーブメントを実践しているHirokiです。

FIRE生活の中では収入源として貯めたお金を運用していくことが推奨されていますが、実際問題、年間4%の運用益を狙った投資でもタイミングによっては精神的にしんどい場合があります。

その点について詳しくはFIREムーブメントのメリットとデメリットって何だろう?で確認してください。

しかし、もしも元本保証、つまり全ての運用期間にわたって最初に預けた金額を下回ることのない条件で4%以上の運用益が得られるのであれば、基本的に同じような不安を感じることはほとんどなくなるはずです。

でも問題は、「元本保証と4%以上の比較的高利回り」な投資商品が無いってことだと思います。

元本保証と高利回りは可能です

ずばり結論部分から述べると、「元本保証」と「高利回り」の両立は可能です。

しかも、僕が把握している限りでは年利10%の運用益を狙える方法が存在します。

後ほど具体的な方法を紹介していこうと思いますが、一つだけ条件が存在します。

その条件とは、

  • 元本となる通貨の軸を移す必要がある

というものです。

これだけだと何を言っているのか分かりにくいと思うので、以下から具体的に解説していきます。

答えは「アルメニア」または「ジョージア」の銀行の定期預金を利用した方法

アルメニアの銀行カード

具体的な答えは、僕がFIRE生活を送っているアルメニアか、または隣国のジョージアの銀行の定期預金を利用するという方法です。

現在、両国は経済成長中で、それぞれ、

  • アルメニア
    • 年間4~5%の成長率
  • ジョージア
    • 年間4~5%の成長率

(参照:TRADING ECONOMICS

といった経済成長を遂げており、特にアルメニアは2018年に政権が交代して以降、政府の汚職を無くしてクリーンな国家運営を目指し始めた結果、経済にもポジティブな刺激が加わり、経済成長が加速していくと考えられています。

アルメニアとジョージアでは定期預金で10%の金利を狙える

では、具体的に大体どの程度の金利がつくかと言うと、「どの程度の頻度でお金を引き出すのか?」とか「いくら定期預金へ入れるのか?」などの条件によって微妙に異なってきますが、一年間の定期預金とした場合、それぞれ次のような金利の範囲に収まります。

  • アルメニア
    • 8~10.5%(HSBC Armeniaだけは7%)
  • ジョージア
    • 7~10%

ただし、上の金利条件を狙う場合、どちらの場合でも現地の通貨でお金を預ける必要があります

そしてこれが、最初の方で触れた「元本となる通貨の軸を移す必要がある」という条件のことで、多くの日本人が軸とする「日本円(JPY)」を換金して運用することで、始めて「元本保証×高利回り」が実現できます

なので、円を軸に考える人にとっては元本割れリスクが生じますが、僕のように現地に住んでいる人間にとっては、そもそも軸となる通貨の一つが現地通貨なので、10%近い高利回りで運用しても元本保証割れリスクを回避出来るってことになるんです。

ちなみに、アルメニアの通貨はドラム(Dram:AMD)で、ジョージアの通貨はラリ(Lari:GEL)です。

インフレ率を考えても金利収入の方が高い

また、FIRE生活を送る上で大切な「仕事をしないでも収入が得られる状況(または資産が減らない状況)」を作る上でお金の運用をするには、物価上昇(インフレ)率を確認しておくべきです。

このインフレ率よりも運用利回りの方が高くなれば、相対的に見た場合に資産が減らない状況を生み出せるわけです。

両国のインフレ率をそれぞれ見た場合、

  • アルメニア
    • → 最近は2.5%前後のインフレ率
  • ジョージア
    • → 最近は3%前後のインフレ率

となっているので、どちらの国の場合でも、

  • 一年定期預金の運用利回り > 現地のインフレ率

となり、相対的な資産価値を減らさないで受動的収入を得ることが可能になることが分かります。

ただ、これについてはアルメニアやジョージアで暮らす上では大切ですが、日本のようにインフレがほとんど起こっていない国に拠点を持ちながらアルメニアまたはジョージアの定期にお金を入れる場合、基本的には無視して問題ないです。

米ドル・ユーロでも元本保証&比較的高利回りの運用が可能

また、アルメニアやジョージアのことを知らない人の中には、現地通貨でお金を運用するのが心配になる人も多いと思います。

その場合、米ドルやユーロに変えて運用するのも一つの手です。

どちらの国でも、一年の定期預金にした場合、

  • 米ドル
    • 3%前後
  • ユーロ
    • 1.5%前後

の運用益を得られるように設定されています。

アルメニアやジョージアの銀行へお金を預けるリスク

南コーカサスの地図

ただ、そうは言っても、アルメニアやジョージアの銀行の定期預金で高い利回りを期待出来るのは、日本や他の先進国に比べてより高いリスクが存在するからというのが一つの理由です。

リスク1:戦争リスク

アルメニアもジョージアも潜在的な戦争リスクに関しては日本よりも高いと言えます。

例えば、アルメニアは隣国アゼルバイジャンと、未承認国家であるナゴルノ=カラバフの問題で揉めています

現在は停戦状態で、ロシアやアメリカなどの影響を考えると、アゼルバイジャンがアルメニアを国として機能しなくなるほどの戦争を仕掛けてくることは考えにくいですが、小さな小競り合いは時々起こっているのが現状です。

またジョージアは南オセチアやアブハジアを巡ってロシアと緊張状態にあり、2008年に起きたロシアによる南オセチアへの侵攻以降、両国の関係が悪化。

2019年の6月中旬にはさらに緊張が高まり、ジョージアとロシアを結ぶ直行便の運行が停止されるといったことが起きました。

リスク2:銀行の債務不履行リスク

アルメニアの銀行もジョージアの銀行も先進国の銀行と比較した場合、どうしても体力が弱く、倒産リスクはより高くなります。

例えば、アルメニア最大の銀行であるAmeria Bankでさえ、S&Pによる長期個別債務格付けは「B+」で、

BBの定義である

他の「投機的」格付けに比べて当該債務が不履行になる蓋然性は低いが、債務者は高い不確実性 や、事業環境、金融情勢、または経済状況の悪化に対する脆弱性を有しており、状況によっては当 該金融債務を履行する能力が不十分となる可能性がある。(引用:S&P Global)

と、Bの定義である

債務者は現時点では当該金融債務を履行する能力を有しているが、当該債務が不履行になる蓋 然性は「BB」に格付けされた債務よりも高い。事業環境、金融情勢、または経済状況が悪化した場 合には、当該債務を履行する能力や意思が損なわれやすい。(引用:S&P Global)

の中間辺りのリスクを有します。

これに対して日本のメジャーな銀行は、

当該金融債務を履行する債務者の能力は高いが、上位 2 つの格付けに比べ、事業環境や経済状 況の悪化の影響をやや受けやすい。(引用:S&P Global)

という「A」の格付けがされています。

第三者の格付け機関が、2008年に起きた世界同時株安の原因の一つともなったサブプライムローンに対しても高評価を与えていたことを考えると、個人的にはあまり信用出来ませんが、それでも一つの指標となることは間違いなく、また、日本の銀行にお金を預けるよりはリスクが高めであるのは確かだと思います。

アルメニアの銀行では1000万ドラム(約250万円)までは保証される

ちなみに、ジョージアの銀行に関して保証金額がいくらまでなのか調べていませんが、アルメニアの場合、銀行が債務不履行になったとしても、一つの銀行ごとに1000万ドラムの現金(またはそれ相当の預金通貨)までが保証される法律があります。

その時々のレートによって変わりますが、これはおよそ220~250万円に等しくなります。

そのため、アルメニアでより安全な定期預金を考えた場合、1000万ドラムを超えるなら、複数の銀行に分散させて預けるといった方法を利用すると、銀行の債務不履行リスクを抑えることが出来ます。

リスク3:通貨価値下落リスク

そして、アルメニアやジョージアのような発展途上国においては、現地通貨の価値が下落するリスクと言うのは先進国に比べて高いと言えます。

そのため、現地通貨で預金した場合は、外貨に対しての相対的な価値が下がり、その面で損をする可能性は否定出来ません。

このリスクを回避したい場合は、上で紹介した通り、両国の銀行へ米ドルなどの外貨で預ける方法を検討するべきです。

アルメニアのおすすめ銀行を紹介

アルメニアのエレバン

現在はアルメニアに在住していることもあり、アルメニアにある銀行に関しては色々調べたので、僕が個人的におすすめするアルメニアの銀行を紹介しておきます。

AmeriaBank

アルメニア共和国において最大の銀行で、海外の格付け機関からもアルメニアでは最も高評価を受けている銀行。

条件に依るものの、AMDの一年定期での利回りは7.5~8.5%。プレミア会員になった場合は9%にすることも可能です。

僕がこの銀行をおすすめする理由は、サービスがとても良いという理由以外に株主がしっかりしているというためで、欧州復興開発銀行アジア開発銀行などの国際機関も名を連ねているため、ガバナンスの部分でかなり安心感があります。

ACBA-CREDIT AGRICOLE BANK

アルメニアにおいては3番目か4番目に大きな銀行で、格付けのレーティングも比較的良いです。

通常の定期預金では一年間で8%の運用益が付き、子供が将来大きくなった時(18歳になった時)に引き出せる定期預金は9.5%もの高金利が付きます。

この銀行も株主やステークホルダーがしっかりして安心出来るので、定期預金を分散する場合の選択肢の一つとして考えたい銀行です。

HSBC Armenia

世界最大の銀行の一つHSBC銀行のアルメニア支店。

通常の一年定期の利回りは7%と他の銀行に比べると低めですが、HSBCというグローバルブランドの安心感は絶対的です。

ただし、HSBC本体といくつかのスキームで接続されていなかったりするので、その点が少し気がかりではあります。

Ardshinbank

ArdshinbankはACBAと同じように3番目か4番目に大きな銀行で、格付けも悪くありません。

通常の定期でも、1年間で9~9.25%と高い利回りが見込めます。

一方で、サイトの情報が分かりにくかったり、また株式もほとんどがアルメニアの会社2社に所有されているので、その点で少し不安が残ります。

ARMBUSINESSBANK

アルメニアにある銀行の中では大手の部類に入るARMBUSINESSBANKは、一年間の定期預金利回りが10.2%と、その点ではとても魅力的な銀行です。

ただし、サービスが悪いことで知られている点、さらに、完全なオーナー企業(二人のオーナー)で、そのうちの一人の息子が若くしてChairmanに就ていたりするので、ガバナンスの面でとても不安です。

また、海外の格付けがされていないのか、情報を見つけることは出来ません。

法律で保証されている1000万ドラム以下の預金なら良いかもしれませんが、それ以上の預金は正直かなり慎重になるべきだと思います。

アルメニアの銀行口座は居住者でなくても開けられます

ギュムリ、アルメニア

最後に、「アルメニアやジョージアの銀行口座は居住者でも開けられるの?」という質問が来そうなので触れておくと、AmeriabankとHSBCに関しては、アルメニアに居住する以前の段階、つまり僕が観光客として訪れた際に開けたことがあるので口座開設は可能です。

他の銀行については確証は持てませんが、おそらく大丈夫だと思います。心配な場合は直接メールか何かで聞いてみてください。

ちなみに、口座開設に必要なものは、

  • 住所を証明出来る英語の書類
    • 住民票を司法書士に訳してもらう
    • 日本の銀行口座の明細書(bank statement)を住所付きで英語で発行してもらう など
  • パスポート
  • 名刺

の3つが基本で、HSBCの場合には収入を証明する書類などが求められることがあるので、事前に用意しておくようにしましょう。

元本保証×高利回りは可能です。海外銀行(アルメニア)を利用した方法のまとめ

元本となる通貨の軸を移すことが可能な場合、海外銀行、特にアルメニアやジョージアの銀行を利用して元本保証と高利回りを両立させることが可能です。

もちろん、この記事の中でも触れた通り、その高利回りの裏にはリスクがあるわけですが、所有する金融資産の5%だけを運用するといったような方法をとれば、リスクをコントロールしながらFIREに必要な資産を増やしていくことが出来ます。

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