FIREムーブメントのFIREとは?方法・やり方の基本を経験から述べる

経済的自立

ちょっと質問なんですが、「退職」または「リタイア」と聞いた時、何歳ぐらいを想像しますか?

う〜ん、早くても50代で普通は定年退職の年齢とされる65歳だよねー。

まあ、こう考えるのが普通だと思います。

でも、「今の会社が楽しくてしょうがない!」っていう人以外は、早くても50代、何もしなければ65歳までの長い人生を会社に捧げるっていうのは、正直な話、辛いと思います。

そこで、こういった生活から抜け出して自分が送りたい本当の人生を送ろうという動きがFIREムーブメントで、全員とは言わないけれど、人によっては検討してみて欲しいのが、このムーブメントで提唱され、僕も現在実践している「FIRE」です。

FIREってなんなの?

では、僕が実践しているFIREとは何なのでしょうか?

ちょっとここから、FIREに関して簡単に説明していきます。

FIREとは、

  • F = Financial (経済的な)
  • I = Independence(自立)
  • R = Retire(退職)
  • E = Early(早期に)

の4つの頭文字をとった造語で、日本語に訳すと、

  • 経済的な自立を達成して早期に退職すること

となります。

つまり、会社勤めをしている人の多くは「標準的な」退職年齢まで働くのに対して、FIREを目指す人たちの多くは、30代または40代、人によっては20代で会社からの退職を目指すんです。

実際、僕も34歳の時にFIREライフを始めています。

ちなみに、英語圏ではすでにFIRE生活に突入している人のことを「FIRED」と言うことがあるので、ちょっとした豆知識にどうぞ。

FIREとアーリーリタイアメントの違い

アーリーリタイアメント

ここまで読み進めた人の中には、FIREと「アーリーリタイアメント」は同じじゃないか?と思った人も多くいると思います。

ちょっと、この二つに関して違いを説明していきますね。

人や書物などによって、少なからず定義が異なってくるかと思いますが、両者の違いは次のように比較できます。

  • アーリーリタイアメント
    • 定年前に退職し、通常はその後、仕事はせずにそれまで蓄えた資産によって残りの人生を生活していく
  • FIRE
    • 定年前に退職するが、その後も資産運用をしたり、自由に仕事をしたりして生活していく

このように、両者とも早期退職する点では同じですが、その後の生活を送っていく上でFIREを実践する人たちは、資産運用をしたり、好きな仕事に取り組みながら生活していくという点が大きな違いになります。

また、従来の退職の考え方とは違い、FIREでは必ずしも「完全に仕事を辞めなければならないわけではない」んです。

FIREとセミリタイアの違いは?

また、FIREと同じようなものでセミリタイアという概念がありますが、このセミリタイアは、

  • 「定年前、定年後に関わらず退職した後にも労働時間を減らして働き続ける」

と言うもので、FIREとは重なる点も多くあります。

しかし、FIREとセミリタイアの間には、基本的に大きな違いがあると考えています。

それが、

  • 興味がある・好きな仕事へ取り組んで前向きな生活を送っていくかどうか

です。

セミリタイアにおいて仕事をする理由は、基本的に「仕事をしないと生活が成り立たないから」だと思います。

しかし、FIREの場合は絶対とは言いませんが、多くの人が資産運用でも十分に最低限の生活を営めるようにしていくため、仕事は生活を成り立たせると言うよりは、

  • プラスαの収入を得たいから
  • 人生をもっと楽しくしたいから
  • 興味のあるプロジェクトに関わりたいから
  • 社会と接点を持って貢献していきたいから

といった、前向きな理由からになります。

FIREとは何かをまとめると?

つまりFIREは、アーリーリタイアメントやセミリタイアと重なる部分があるけど、従来の概念にとらわれないもっと広義な意味があり、「非常に柔軟である」という特徴を有しているのが分かります。

そして、経済的に会社に頼る必要のない人生計画が可能になった結果、より夢や人生の目標を追い求める自由を手に入れることに重点が置かれていると言えると思います。

というのも、多くの人たちは、どんな決断を下す時でも経済状況を考慮に入れなければならないのに対して、経済的な自立が高まれば、それだけ収入に影響を受けなくて済む自由をより多く手にすることが出来るからです。

ちなみに、FIREを説明するにあたって、よく「年齢」のことが触れられ、その歳に30代や40代、早ければ20代など、早期でのFIRE生活に焦点が置かれることが多いですが、この「若くして退職する」ってことは最も重要なことではないという点は知っていてください。

FIREで最も大切なのは、夢や人生の目標を追い求める自由を手に入れる」ことで、それを実現するにあたって最適な年齢というのは人によっても異なるわけです。

実際、海外のFIREのコミュニティなんかでは「早く仕事を辞める」側面にはあまりフォーカスが置かれておらず、むしろ経済的自立の要素に重点が置かれています。

「早く仕事を辞める」という指標はあくまでも、期間的な目標を設定した方がより強力に目標達成へ行動出来るため、設定した方が良いといった感じです。

FIREの方法とルール

ルール

FIREとは何かについて見てきましたが、ここからはFIREを実践するにあたっての基本となるルールを紹介していきましょう。

FIREの超基本的なルール

FIREの超基本となるルールまたは計算式は驚くほどシンプルです。

  • 収入よりも支出を少なくする
    • = 収入 > 支出

と言うのがその計算式です。言い換えれば、「支出を収入よりも低くして蓄えを増やす、又は最低でも維持する」というだけです。

そして収入を得る方法としては基本的に、

  • 運用して金利や配当収入を得る
  • 好きな仕事を見つけて収入を得る
  • 起業やビジネスをしたければしても全く問題なし

といった感じで、そこは自由です。

ただし、家賃収入や株式配当など、受動的な収入源を一部確保するのが一般的です。

また、蓄えが多くないうちにFIREを実践した場合、それまでの生活の水準を下げた倹約生活に取り組む人も多くいます。

ちなみに僕は、個人で運営しているネットメディアと、海外の企業と日本国内の企業の契約締結を仲介した結果のコミッション(3年間毎月お金をもらえる)から、それなりの収入を得ています。

また、最近家を一括購入したので、借金も抱えていない上に家賃もかからず、支出をかなり落としても余裕のある生活を送れる状況になっています。

FIREの4%ルール

それともう一つ、FIREのルールとして存在するものに4%ルールというのがあります。

これは、

  • 年間の生活費の25倍の金融資産を手に入れる
    • 貯蓄して貯める
    • 運用して貯める など
  • その金融資産を年率4%で運用する

というもので、要は、最悪働かなくても生涯生活していける金利や株式配当などの「受動的所得」を確保しておきましょうってこと。

こうすることで、死ぬまで安心して最低でも生きていくことが出来るために、経済的独立が達成されて、仮に労働した場合に得られる収入は「付属的なもの」となる発想です。

ただ、この4%に関して僕は絶対的なものとして捉えていません

例えば、FIRE生活を始めたのが40歳で、それまでに年間に必要な支出の50倍の金融資産を作れれば、別に4%で運用しなくても良いわけだし、また、年間の支出の必要な額の20倍しか貯められなかった場合も、仮に一ヶ月の半分を働いて、その収入が月間の支出額を上回れば、絶対に4%で運用しなくてはいけないわけではないと考えているからです。

まあ、もちろん全金融資産を元本を無くすことなく年利4%で運用し続けられれば、それだけ安心感は増えますが。

現在FIREを実践している僕の場合で言えば、

  • 金融資産
    • 年間支出の30倍
  • 運用
  • その他の収入
    • ネットメディア
    • 手伝っている会社から毎月支払われる金額
    • これらの合計が月間支出の5倍ほどある
  • その他の資産
    • 持ち家あり(全額支払い済み)
      • 賃貸やローンを払う必要なし
    • 複数のスタートアップ株を保持
      • 将来的に評価額が高まれば資産も増える

といった状況なので、FIREの4%ルールに関してはそこまで強く取り組む必要がない状況です。

支出に関するルール

また、FIREを紹介している他のブログなどでは、頻繁に「倹約」が叫ばれますが、この記事を読み進めた人なら分かる通り、これはFIREを実践する人によりけりです。

例えば僕の場合、上で説明した状況にあるので、よっぽど大きな金額の支出を続けなければ、特に倹約を意識した生活にしなくても暮らしていけます。

一方で、もしもFIREを始めるまでに年間支出の15倍ぐらいしか金融資産を作れず、さらにリタイア生活の中で収入となるチャネルがない人は、しっかりと倹約していかないと危険です。

なので、「倹約」と言うのは、全ての人に共通するFIREのルールと言うよりは、人によっては十分に考えておくべき要素と言った方が適切な気がします。

ちなみに、FIREの良いところは、倹約生活をしたからと言って、決して貧困生活を送らなくてはいけないという意味ではないってことです。

倹約しているからと言って人生の楽しみを逃していることは全くなく、むしろ倹約しながらもFIREに取り組むことで、本来自分が目標とするべき生活を追い求めることに繋がるなら、それはFIREに取り組む価値が高いと言えます。

これは「自分にとって最適なお金の使い方を体得することで、自分にとって重要なことにはお金を使い、それ以外の不必要な物にお金を消費することを抑えた結果、満足できる生活を送る上で買わなければならないものが少なくなる」と言い換えられるはずです。

FIREに取り組んでみたい人

FIREに向いている人

この記事を読んでいる人の中には、すぐにでもFIRE生活を送ってみたいと思い始めている人もいると思います。

でも、その前にFIRE生活が本当に自分にとって相応しい人生の送り方なのかを考えた方がいいです。

FIREを実践する上では、日本の一般常識的に言う「安定した仕事」を辞める必要が99%の場合出てきます。

そのため、決して良い面ばかりでなく、しっかりとリスクヘッジをしておかないと、大きなリスクを負うことになります。

さらに、ぶっちゃけた話、目標がないままセミリタイアやアーリーリタイアメントをした人の中には、最初の一ヶ月を過ぎた頃からやることが無くなって、魂が抜けたような生活を送るだけの人も多くいます。

なので、例えば、給料は良いけど仕事が嫌だから辞めたいという人にとって、FIREは魅力的に聞こえるかもしれませんが、こういう人にとってFIREは危険です。

FIREを始めても、すぐに飽きたり目標がなくなってしまうのが目に見えているだけでなく、会社を辞めた結果、その人の状況(年齢や住む場所など)によっては、復職も難しくなってしまいます。

FIREに向いている人

よってFIREに向いてる人は、

  • 人生において別のビジョンがある人
  • 会社の社員としてフルタイムで雇用されていると、そのビジョンを実現することができない人

です。

つまり、仕事が嫌だから辞めたいという人ではなく、どのようなライフスタイルや目標を達成したいかが明らかな人こそ、FIREに向いている人だと言えます。

FIREに向いていない人

逆にFIREに向いていない人は、以下のような人たちです。

  • FIRE生活においての明確のビジョンがなく、ただ仕事が嫌だから辞めたいという人
  • 手軽にお金持ちになりたい人

こういった達は、新しい仕事を探すか、違う職種に進んだ方が良いと思います。

また、「会社が好きでたまらない」とか「今やっている仕事が天職だ」と感じている人達も、FIRE生活をする理由はないわけです。

さらに、「ただダラダラと生活をしたい人」もFIREはお勧めできません。

上でも説明した通り、よっぽど金融資産に余裕がない限り、経済的自立を達成しようとすると支出の節約だけでなく、同時に堅実な収入が必要で、多くの場合は自分の興味があるものをより自由に選択出来ながらも、ある程度の労働をすることになるからです。

現状の収入が少なくて蓄えもほとんどない人

さらに、人によっては辛い現実だと思いますが、現在の収入が少なく、また蓄えも多くないという人にとっては、すぐにFIRE生活を始めるのは正直言って困難だと思います。

年収400万円であっても、あえて実家暮らしをして徹底的な節約を続ければ、定年になる前にFIRE生活を始めることは可能でしょう。

しかし、それには強靭な精神力と日頃の生活においての犠牲が必要になってくるのは間違いないです。

そのため、収入が多い人や相続などの理由で金融資産が多い人の方が、間違いなくFIREを始めやすいです。

FIREを実現するためのアドバイスと方法

アドバイス

僕の場合は、以前に運営していたオンラインメディアを売却出来たり、顧問として見ていたスタートアップがバイアウトされた際にまとまったお金を手に入れられたので、運良く比較的若い年齢でFIRE生活を始めることが出来ました。

なので、自分の例がこれからFIREを始めたい他の人に参考になるとは思っていません。

そこで、海外メディアなどで挙げられているヒントをいくつかまとめたアドバイスを下に紹介しておくので、参考にしてみてください。

ステップ1:「どうしてか?」を解き明かす

FIREに魅力を感じて実行可能だと考える人は、「どうしてFIREに興味があるのか?」を確認するべきです。

  1. 仕事を辞めて前から友達と話していた事業を始めたいからなのか?
  2. 年次有給休暇が10日間しかないのを何とかしたいからか?
  3. 大事な人ともっと時間を過ごしたいからか? など

ここで重要なのは、「会社を辞めたい理由がFIREでなければならないかどうか?」です。

例えば、上の例で言うと1と2はFIREである必要はなく、特に2に関しては、もっと有給をくれる会社に転職した方がリスクを考えるとベターです。

一方で、3に関してはもしかしたらFIREに取り組んだ方が、他の考えられる方法よりも良いかもしれません。

ステップ2:より具体的なビジョンを確認する

FIREでなくてはならない理由が分かったら、次はより具体的なビジョンを確認していきます。

  • 5、10、20年後に何がしたいのか?
  • 物理的にどこにいたいのか?
  • どういった生活を送りたいのか?
  • 家族がいるならどんな家族生活を送りたいのか? など

こうすることで、次の重要なステップである「支出」、つまり、自分が欲しいものに見合ったお金の使い方を考えることができます。

ステップ3:支出を把握する

FIREを実践していく上で、支出を把握することは超重要です。

  • 日々の生活費
  • 家賃
  • クレジットカードの利用額
  • オンラインで使う予算
  • それ以外に使うお金
    • 自分のビジョンにとって本当に必要な支出か?
    • 購入するものは本当に価値があるのか?

などを細かくチェックしていき、自分がFIRE生活に突入してから必要になる年間支出を計算していきます。

ステップ4:FIREを始めるまでに貯めるお金を計算する

細かく計算した上で年間支出が把握出来たら、最後にFIREを開始するまでにいくら必要かを決めます。

ここでは、FIREの基本的なガイドラインに則って年間支出の25倍が良いと思いますが、その額は、

  • 現在の貯金残高
  • 借金の有無
  • FIREを始めた後の収入源
  • 4%ルールを採用した場合に実現可能か?

などにもよってくるので、自分の状況と照らし合わせながら決めていく必要があります。

ステップ5:FIRE生活に必要な金融資産の構築開始

FIREに必要なお金が算定出来たら、最後にその目標額を作るための行動を起こしていきます。

このステップ5が最も難しいところで、時間を要しますが、FIRE生活をしたいなら自分をコントロールして取り組んでいくしかありません。

ちなみに、このフェーズで多くの人は節約などをしてお金を貯めていくことになると思いますが、極端な倹約をすると長続きしないことがほとんどなので、あまりおすすめしません。

ポイントは、

  • 自分にとって大切なものだけにお金をかけること

または

  • それが自分の生活に価値を与えているか

を意識することです。

何かを購入する時に「その価値があるか」を指針にして、決定を下していきます。

そうすることで、生活において過剰な部分が取り除かれ、そこまで無理をしていないにも関わらず、毎月の支出が抑えられ、経済的自立へ向けて順調に進んでいける可能性が高くなります。

このようにして支出のコントロールがある程度出来るようになった上で、収入を確認して比較し、FIRE開始を早めるためのさらなる節約へ必要に応じて取り組んでいくようにします。

その際には、以下のような項目を一つの参考として確認していけば良いと思います。

  1. 住宅にかかるコストを下げられるか?
  2. 車は必要か?
  3. 携帯電話に無駄なお金を払っていないか?
    1. 格安携帯に替える など
  4. クレジットカードを有効利用しているか?
    1. ポイントなどの特典を利用して無理せずに出費を抑える など
  5. 食費を抑えられないか?
  6. 貯金を安定した運用に回せないか?
  7. 無駄な飲み会への参加を抑えられないか?
  8. 工夫してお金を掛けない余暇の過ごし方が出来ないか?

一方で、節約するだけでなく、仕事の後や週末などの時間を使って副業を始めて収入を増やすというのもFIREを達成する上で考えてみたい方法です。

実際、僕の場合は会社にいながら始めたブログが成長し、それを売却出来たことでFIRE開始がグンと早まりました。

ちなみにいずれの場合も、FIREを始めたいなら「コツコツ続けること」と「忍耐力」がとても重要なポイントになってきます。

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FIREムーブメントのFIREとは?方法・やり方の基本を経験から述べるのまとめ

「経済的な自立を達成して早期に退職すること」を意味するFIREについて、定義やルール、そして具体的な始め方までを結構詳しく書いてきたので、理解出来たかと思います。

FIREを始めることは大きな決断なので、しっかりと見据え、ある程度の時間枠で行動を続けていく必要があります。

いつからでもFIRE開始のために動き始めることはできますが、それを達成するまでに必要な期間は、収入、支出、時間の3つの基本的な変数によって異なるので、その点を把握した上でそれでもFIREに取り組みたいと思ったら行動を起こしていきましょう。

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